魅力発信コンテンツ
TOKYOの商店街で開業したい人必見!
こんな商店街・あんな商店街の
魅力発信コンテンツ
VOL.
95
魅力発信コンテンツ
JRや私鉄、地下鉄など複数の路線が乗り入れている渋谷駅。そこからスクランブル交差点を渡るとあるのが、渋谷センター商店街です。平日の来街者数はピーク時(18:00~19:00)になると6~7万人、休日の16:00~18:00は8~10万人が訪れるという、まさにエネルギーが渦巻く商店街です。
昭和10年代ごろから、段々と飲食店やカフェなどが並ぶようになり、歓楽街が形成されていったというこのエリア。第二次世界大戦を経て、1961年(昭和36年)には渋谷センター商店会が結成され、1974年(昭和49年)には渋谷センター商店街振興組合が発足しました。現在の組合員数は200弱。大手全国チェーンを中心とした飲食店や大型の物販店などが並び、近年では観光地として外国人にも有名なスポットとなっています。
外部からたくさんの人が訪れるようになると直面するのが環境の悪化です。今回は「自分たちの街は自分たちで守る」というポリシーを掲げて行っている活動について、お話を伺ってきました。
-
今回お話を伺った、鈴木達治理事長。 -
渋谷センター商店街の入口。時期によって横断幕を変更し、様々な情報を発信しています。 -
開発が進む渋谷駅周辺。大型の商業施設との共存を常に模索されているのだそう。
「1990~2000年初頭にかけて、たくさんの若者が遊びにくるようになりました。全員ではありませんが、中には座りこんだり、ケンカを始めたりと、いわゆる『不良』のような子もいましたね。そういった目立つ行動がテレビで放映されることが増えて、『渋谷=治安が悪い』という印象が強くなってしまいました」と鈴木理事長。「このままではいけない、何とかしなくては」という思いを持ち続けていたところ、2002年(平成14年)に日韓ワールドカップの開催が決定します。その頃の渋谷センター商店街は、立て看板などが無造作に置かれている状態。熱狂的なサッカーファンが殺到した場合、看板を倒すような暴徒が現れることは十分に考えられました。「大変な事態になる前に街中を整備しようとなり、この開催をきっかけとして、行政や警察の協力を得ながら乱立する違法看板を撤去する活動のほか、露天商売、若者の路上の座り込みなどにも地道に向き合うことにしました」とのこと。その後、活動や活動の意義が定着していき、2003年(平成15年)に、「SCGP(渋谷センター街パトロール隊)」が結成されました。「行政や警察の協力は得ましたが、あくまでも、自分たちの街は自分たちで守るというスタンスです。予防は自分たちしかできませんので」と力強く語ってくださいました。
ほかにも、渋谷センター商店街で抱えていたのは「ごみ問題」。「街のモラルがなければ、来街者のモラルも上がらない」という意識を持って、清掃活動をスタートさせました。現在は清掃部隊に委託し、来街者の少ない朝の時間帯に毎日路上清掃を実施しています。「行政の動きとしては、『きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例』が定められていて、たばこの吸い殻、空き缶、チューインガムのかみかす、紙くずなどのごみを捨てることは禁止行為とされています。『街中にごみ箱を設置すればいいのでは』という意見もあるかと思いますが、その管理を組合でするのは大変です。最近は、テイクアウトのお店などもあるので、そういった各店が管理するのが前提で、店頭へごみ箱の設置をお願いしていきたいなと考えているところです」と現状を教えてくださいました。
駅前には次々と大型施設が竣工し、大きな変貌を遂げている渋谷駅エリア。今後について伺うと「再開発と融合して、回遊していただけるような商店街にしていきたいですね。道路の舗装や街路灯の整備をしっかりし、センター街の良さを残しながら、新たなセンター街のまちづくりを進めていきます。『治安の悪さ』ばかりが取り上げられることで街の印象が良くない時代もありました。でも、大人が若者を叱咤激励している『街を守る』という活動が広く報道されるようになり、実際に街がきれいになってから、外からの見る目が変わったように思います。私たちはその印象に応えないといけないし、せっかく遊びにきてくださった来街者の安心・安全を守るためにこの活動を継続し、またハロウィーン時においては注意喚起・厳戒態勢など行政や警察と引き続き連携し、継続してやっていきます」と語ってくださいました。
鈴木理事長も健全な盛り場の維持を訴え、渋谷センター商店街をパレードされました。
自治体リンク
事業者向け情報 渋谷区ホームページ※掲載の情報は2025年11月時点のものです。
