TOKYOの商店街で開業したい人必見!
こんな商店街・あんな商店街の
魅力発信コンテンツ
VOL. 79

立川市商店街連合会編
立川市商店街連合会
70年以上の歴史がある連合組織

立川市商店街連合会は、立川市内にある商店街(会)の連合組織です。設立は戦後の復興期である1947年(昭和22年)のこと。17の商店街(会)でスタートしましたが、現在は23の商店街(会)で形成されています。市内を網羅しているため、駅に近く、大型店と共存している商店街もあれば、住宅街にある商店街など立地は様々。その活動は商売だけにとどまらず、地域活動や街づくりにも寄与しています。
今回は、五十嵐陸夫理事長と石井賢事務局長に、立川市と協働で実施しているという「商店街(会)観光ツアー」についてお伺いしました。

  • 立川市商店街連合会
    今回お話を伺った、五十嵐理事長(左)と石井事務局長(右)。理事長が手に持つのは、立川市キャラクター「くるりん」。
  • 立川市商店街連合会
    JR中央線、南武線、青梅線が利用できる立川駅。南口エリアには10、北口エリアには6つの商店街(会)があります。
  • 立川市商店街連合会
    今回紹介する「商店街(会)観光ツアー」のスタート地点となったJR南武線「西国立」駅。「立川」駅のひとつ隣にある駅です。
連合会としてたくさんのイベントなどを企画、実施

設立後は、イベントの開催や機関紙の発行など、たくさんのことに取り組んできたという立川市商店街連合会。2010年からは、「立川つまみぐいウォーキング」を開催し、多くの来街者を迎えました。しかし、長く続けていくうちにある疑問が生まれてきたといいます。「たくさんのお客さまにきていただいたのですが、人気店に殺到したり、早く巡ることが目的になってしまったりしている傾向が強くなってきたんです。商店街や魅力的なお店をじっくり楽しんでもらって、コアなファンを作ることも大切なのではと考えるようになりました」と五十嵐理事長。そこで新たな企画として「商店街(会)観光ツアー」が誕生しました。

立川市商店街連合会
立川市報、地域情報発信サイト、チラシなどを活用し参加者を募集。
「商店街(会)観光ツアー」は、事務局のスタッフなどが自ら歩いてルートを決定

「商店街(会)観光ツアー」とは、アテンド役が商店街を歩きながら案内するというイベント。参加者は抽選で限定10人としていますが、「SNSでの発信力がある方」を条件とし、人数を絞り込んでツアーの満足度を上げながら、その内容を拡散してもらうというのが狙いです。5年目を迎える今年は、「地域の魅力発見! 都会のオアシス散歩と商店街グルメツアー」と称して、JR南武線「西国立」駅を起点に、「羽衣エリア」に属する、「羽衣商店街」のおすすめ店や観光スポットを巡りました。
「コースは、担当役員や事務局のスタッフが実際に歩いて決めているんですよ。3~4㎞に収まるように調整しています」と明かしてくださったのは、石井事務局長。
「隠れ家的なお店を紹介してもらえてありがたかった」、「また個人で訪れたい」、「食い倒れツアーのごとくお腹がいっぱいになりました」と満足度の高い感想が多く寄せられたそうです。

立川市商店街連合会
駅を出て最初の目的地である「立川熟成寝かせ蕎麦たかや」の「熟成寝かせ蕎麦3種」。
参加者からは「おいしい!」と大好評だったとのこと。
立川のお店や食材をもっと広めていきたい

「市内の各商店街(会)主導で、『商店街(会)観光ツアー』を実施してもらって、コアなファンづくりにつなげていただきたいです」とお2人。
また、お店だけでなく、立川の特産品も併せて広めていけたら・・・という思いもお持ちです。「立川の『うど』は都内で生産量が1位というのはご存じでしょうか。うどパイ、うどせんべい、うどラーメンなど色々企画してきましたが、市外に広げるのは難しいなと感じています。立川産の食材を使って料理を提供しているお店もたくさんあるので、拡散できたらと思っています」と、今後の抱負を語ってくださいました。

立川市商店街連合会
ポップなデザインで思わず手に取りたくなる「たちかわ産食材使用店」のパンフレット。
立川市と立川市商店街連合会が協働して作成しています。
近隣の空き店舗を探す