魅力発信コンテンツ
TOKYOの商店街で開業したい人必見!
こんな商店街・あんな商店街の
魅力発信コンテンツ
VOL.
76
魅力発信コンテンツ
JR中央線「東小金井」駅南口からすぐの場所に広がる東小金井南口商店会。1971年(昭和46年)に東小金井駅南口の商店主によって結成され、現在は134店舗が加盟しています。市内では最多の会員数を誇っており、飲食店や雑貨店など、個性的な店舗が並ぶ活気ある街並みです。
今回は、東小金井南口商店会の谷合正明会長とNPO法人カッセKOGANEIの木藤直隆代表理事に、開催されているイベントや、空き店舗を活用したチャレンジショップ、シェアスペースの場である「ひがこ日和」などについてお聞きしました。
-
今回お話を伺った、木藤代表理事(左)、谷合会長(中央)。小金井商店会連合会の今井啓一郎会長(右)も駆けつけてくださいました。
-
東小金井南口商店会の通り。メインストリートだけではなく、裏通りなどにもお店が並んでいます。
-
商店会のキャラクター「ヒガコ・ワンダー3」を街の随所で発見。ちなみに「ヒガコ」とは、主に近隣で呼ばれている通称です。
2023年度は、コロナ禍で中断していたというイベントを再開。「ヒガコ・サマー・フェスティバル」と称した夏のイベントは、日本歯科大学のグラウンドを借り切って8月4・5日に開催されました。設営されたステージでは、地元の和太鼓演舞のチームやダンスチームなどが出演。焼きそば、フランクフルト、わたあめなどの露店が出店し、エリア内外からの来場者数は数千人にものぼったそうです。
また、冬の「ヒガコ クリスマスフェスティバル」は、メインストリートである栗山通りの一部を車両通行止めにして開催。A、B、Cの3つの会場では、歳末抽選会、道路でお絵描きコンテスト、早食い大会などが行われるなど、子どもから大人まで幅広い層が楽しく過ごせるイベント構成になっています。
「『ひがこ日和』は、別団体が運営していた建物でしたが、1年ほどの空き店舗期間を経て、4年前から東京都空き店舗モデル事業による補助金を受けて商店会が引き継ぎました。小金井市商工会と話し合って方向性を決め、実運営はNPO法人カッセKOGANEIに協力してもらっています」と谷合会長。
1階には棚を設け、東小金井南口商店会や小金井市商工会の会員であれば出店可能なチャレンジショップやシェアスペースとして利用。「内容によっては市民の方の出店も問題ありません」とのこと。また、震災の復興支援として東北地方の物産も販売しています。
2階は、当初キッチンスペースにしていましたが、コロナ禍で思うような利用が見込めなかったそう。今後はシェアオフィスとして、リニューアルを検討しているということです。
※東京都空き店舗モデル事業は2022年度(令和4年度)に終了しました。
「儲けようというよりは、利用者や地域を応援できればという思いです。補助金の受給期間を経て、今後は運営ができる程度にバランスをとっていき、地域活動のハブ的な存在や交流の場にしていきたいです」と今後の「ひがこ日和」の存在意義について語ってくださったお2人。店頭ではお弁当販売のほか、お知らせのフライヤーや商店会で発行する「南口瓦版」などを掲出して、情報発信や「ひがこ日和」をアピールされています。
1階の棚の利用者が新たに商店会の会員になるなど、つながりを創出している「ひがこ日和」。コロナ禍も落ち着き、これまで以上に活発に活動ができることで、より一層地域になくてはならない存在になっていくことでしょう。