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VOL. 75

町田市商店会連合会編
町田市商店会連合会
町田市の商店会が集結した連合組織

町田市商店会連合会は、1950年(昭和25年)に町田市の中心エリアにある7商店会で設立。実に70年以上の歴史がある連合会で、現在は設立時よりも大きくなり25の商店会や13の大型店等が加盟しています。連合会での活動も活発で、「町田わくわくスタンプラリー事業」は2015年(平成27年)から続く歳末のビッグイベントです。
今回は、町田市商店会連合会の林伸光会長(金井商店会所属)に、「令和4年度商店街デジタル化推進事業」を活用して開発した「さるびあぷり」や、実施されているイベントについて語っていただきました。

  • 町田市商店会連合会
    今回お話を伺った林会長。就任は2014年 (平成26年)、30代目でいらっしゃいます。
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    町田駅近くにある「原町田四丁目商店会」。町田市民だけではなく、近隣の学校に通う学生や相模原エリアからの来街者もいるそうです。
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    町田市商店会連合会のマスコットキャラクター「サルビアン」。
    町田市の花「サルビア」をモチーフにした妖精です。
「令和4年度商店街デジタル化推進事業」に応募し、「さるびあぷり」を開発

「連合会が発足してから、会員間での情報共有は紙ベースで行っていました。でも、事務局がない商店会も多く、そういった事務作業が会長や役員の負担になっていたんです。また、情報の伝達スピードに時間がかかることもネックに感じていました」と林会長。このような中、「令和4年度商店街デジタル化推進事業」を見つけて応募され、補助金を使ってアプリ開発を行ったとのこと。この時誕生したのが「さるびあぷり」で、このアプリ上にある加盟店の専用ページへは、店主への伝達事項がアップできるようになりました。また、一般消費者でもダウンロード可能とし、イベント情報の発信や歳末に実施している「町田わくわくスタンプラリー事業」のツールとして使える機能も搭載されています。

町田市商店会連合会
名前、アドレス、住所、パスワードなどを入力すれば登録完了。
利用者の情報が集計できるのもポイントです。
加盟店の専用ページへは店舗IDとパスワードを入力すればログインできます。
連合会の公式サイトにもリンクしています。
豪華賞品が当たる「町田わくわくスタンプラリー」

「町田わくわくスタンプラリー」は、毎年歳末に実施されるイベントで、スタンプを3つ集めて応募すると、抽選で商店会のおすすめ品や大型店が用意したカタログギフトなどが当たるというもの。1店舗につき500円以上の買い物をすると、スタンプがひとつもらえます。
今までは紙の応募用紙を使ってきたそうですが、2022年(令和4年)からは、「さるびあぷり」と併用。紙の場合は、郵送もしくは、市内の施設や特定の店舗に設置してある応募箱へ投函する方法もあります。
「参加店は約500店。このイベントが、お店の利用促進につながればと思っています。アプリの導入については、店主が高齢者の場合は難しいこともあります。キャッシュレスはお客さまのニーズが高まってきたので導入せざるを得ない・・・と考えられるようですが、アプリはキャッシュレスほど重要と思えない方もいます。今後はお店紹介のページを作るなどして、導入のメリットを感じてもらえるようにできたら良い」と語ってくださいました。

町田市商店会連合会
5,000人以上の応募があるという人気イベント。
連合会の公式サイトには参加商店会や参加店の一覧が掲載されているほか、「さるびあぷり」では参加店の検索が可能です。
アプリ導入後は、運用体制や費用が課題

「さるびあぷり」の現状や今後についてお聞きすると、「公式サイトの更新は外注に委託していますが、アプリの運用は事務局が行っています。事務局は他の業務も抱えているので、負担となっているのは事実。また、開発する際には補助金が出ましたが、今後の"ランニングコストをどうするかという課題"もあり、継続や進化させることを考えたら、この点をしっかり検討していく必要があると思っています」と答えてくださいました。
様々な形態の商店会が加盟している町田市商店会連合会。今後はアプリを活用しながら、IT化の促進が進んでいくことでしょう。

町田市商店会連合会
町田わくわくスタンプラリーの告知を行う連合会の皆さん。
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