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TOKYOの商店街で開業したい人必見!
こんな商店街・あんな商店街の
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VOL.
46

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薬師あいロード商店街振興組合、北口十字路商店会、平和公園仲通り商店会、薬師柳通親交会の周辺4商店会からなる薬師連合商店会。2019年に70回目を迎えた「薬師盆踊り大会」を新井地区町会連合会と合同で開催するなど、地域とのつながりを大切にしながら発展してきました。
「薬師盆踊り大会」の開催場所にもなっている新井薬師梅照院は「東の浅草寺、西の新井薬師」といわれるほどに人々の信仰を集めており、戦前のお薬師様の縁日には、道を横断して向いのお店に行くこともたいへんなくらいの人通りだったといいます。
今回取材で伺ったのは、JR中央本線・東京メトロ東西線の中野駅、そして西武新宿線の新井薬師前駅、どちらの駅から歩いても約8分の場所にある薬師あいロート商店街。飲食店、美容院をはじめ、いずれも個性的なお店が約130店も立ち並ぶ、楽しい商店街です。
新井薬師梅照院の参道に位置し、古くから新井薬師の門前町としてにぎわいを見せてきました。一番古いお店は大正時代初期の開店とのこと。店主が2代目、3代目というお店もたくさんあります。 なお、現在の「薬師あいロード」という名称は、平成の時代になってから公募によってつけられたもの。薬師梅照院が目にご利益のあるお寺ということから目の「eye」と、皆様から愛されるという「愛」の意味がかけられているそうです。
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西武新宿線の新井薬師前駅から行くと、薬師あいロード商店街はここから始まります。
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お薬師様の社殿を思わせるかわいいデザインの街路灯。全43本のすべてが消費電力を削減できるLED照明です。
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今回お話をお伺いした、薬師あいロード商店街振興組合の窪寺弘匡理事長。ご自身が経営するハワイアンダイニングバー「マハロア」の前で。
薬師あいロード商店街では、昭和の香りが漂うノスタルジックなお店から、思わず笑みがこぼれてしまうユニークなお店まで、いろいろなタイプのお店がそろっています。おいしいもの、愉快なもの、懐かしいもの、便利なものでいっぱいのこの商店街の魅力を、より多くの人にPRするために力を注いでいるのが、公式ホームページの充実。各店舗へのリンクマップを掲載し、それぞれのお店の自慢の一品、おすすめのサービス、また開催中のイベントなど、あらゆる情報を詳しく紹介しています。
さらに公式ホームページには、求人情報も掲載できるようにして、専門サイトを利用するとかさんでしまうコストの削減にも役立てられています。このように公式ホームページを最大限に活用して、入会のメリットがより大きくなることを目指しているそうです。

現在は目下のコロナ禍のため、やむなく中止や終了となっているものが多いのですが、1年を通して数々のイベントを開催し、活気あふれる地域づくりに貢献しています。
それらの中には、新井地区町会連合会が主催する4月の「中野通り桜まつり」、薬師連合商店会が中心となって実施する7月の「薬師盆踊り大会」など、連携によって行われるもののほか、8月の「あいロート゛まつり」 のように商店街による単独開催のものもあります。
そのような連携による取り組みは、イベントの開催だけにはとどまりません。町会とタッグを組んだ地域連携商店街事業では、近年増加している自然災害への対応を視野に入れた「地域年間情報カレンダー&ハザードマップ」の作成・配布も行いました。イベントなどを含む地域情報に加え、避難所や警察署、消防署などの情報を、子どもからお年寄りまでが一目でわかる仕様になっています。
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中野区を縦断する中野通りは桜の名所。新井薬師公園内の特設ステージでは歌や踊りなど、さまざまな催しが行われます。
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終了してしまった「ちびっこハロウィン」。開催されていたころ、窪寺理事長(写真右)は自らも仮装して審査員を務めていました。
古くからのお店が多い一方で、最近は若い店主による新しく元気なお店もたくさん開店しています。さらに女性が店主のお店も増えてきていて、商店街としての魅力がますます多様化してきました。
そのような背景もあって、薬師あいロード商店街では、ぜひ新しい人にも加わってほしいということで窪寺理事長が働きかけ、若い理事も少しずつ増えているそうです。また、女性にも積極的に参加を呼びかけた結果、現在の理事23人のうち、2人は女性となっています。
窪寺理事長は締めくくりとして「老若男女の壁を越えた風通しのいい雰囲気の中で新しいアイデアを出し合い、また近隣の商店街、町会との連携も大切にしながら、店舗と業者、そしてお客様、みんなが喜べる、健康状態のよい商店街を目指していきたいです」と力強く語ってくださいました。
