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VOL.
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第3回豊ヶ丘・貝取商店会

東京都では、集客力が低下している商店街に対し、専門家の派遣によって活性化を促す「商店街リノベーション支援事業」を実施しています。
3回に渡り「商店街リノベーション支援事業」編として、令和元年度から3年間支援対象商店街となった、多摩市の多摩ニュータウン※内にある永山団地名店会、多摩諏訪名店会、豊ヶ丘・貝取商店会をピックアップ。各商店街の概要や事業内容についてお伝えしています。
この3商店会は、連名で本事業に申請。それぞれ団地の入居開始時期と同じタイミングとなる約40~50年前に結成されており、空き店舗や店舗の事務所化、作業場化による賑わいの減衰が長年の問題点となっていました。
第3回目では、「豊ヶ丘・貝取商店会」をご紹介。豊ヶ丘・貝取商店街にある牛乳店「マム豊ヶ丘」の2代目でもある小山英雄会長、専門家として採択された建築家の横溝惇さんにお話しを伺いました。
1976年3月から入居が始まった豊ヶ丘団地と貝取団地。多摩センター駅、小田急永山駅・京王永山駅が利用可能な立地で、主にファミリー向けに開発されました。バス便も豊富で、聖蹟桜ヶ丘駅へもアクセスできます。
これらの団地内に作られたのが豊ヶ丘・貝取商店街で、オープン時は生鮮三品を扱うお店や喫茶店、金物屋、写真店などが並んでおり、日常の買い物や用事はまかなえる環境が整っていました。
オープン時から続いているのは、蕎麦店、園芸店、牛乳店、美容室など。現在は、約20店が営業しています。どの店舗も商店会の会員となり、プランターに花を植えたり、花壇を手入れしたりなど、全員で協力しながらさまざまなことに取り組んでいらっしゃいます。

「恒例イベントとしては、毎年6月に実施するアジサイ祭りがあります。商店街を旗や風船で装飾し、各店舗は店舗前に出店。フリーマーケットや移動動物園、チンドン屋なども加わり大いに盛り上がります。しかし、昨年と今年はコロナ禍で中止となってしまいました。何かやりたいとなって横溝さんたちと話し合い、昨年は「あじさい祭りオンラインin豊ヶ丘貝取商店街」というオンラインイベントを開催しました。近隣にある恵泉女学園大学の先生方にご協力いただいたあじさいの挿し木講座やワークショップ、商店街にある施設紹介、整骨院による元気体操など盛りだくさんな内容。例年通りの対面はかないませんでしたが、多くの方々に視聴していただいた思い出深いイベントとなりました」と小山会長。
また、昨年10月には「ランタンフェスティバル2020」を1週間開催。商店街内やJSmile八角堂にランタンが設置され、週末には飲み食いもできるようにしたとのこと。「約3,000人の来場者がありました。週末天気が悪かったので、本来ならもっと来ていただけたかもしれません。寒すぎてビールが全く売れなかったのは残念でしたね」と語ってくださったお2人。本イベントは今年も実施を予定されているそうです。

地域とのつながりとしては、毎年近隣中学の1年生が商店街を元気にしてくれるプロジェクトとして、アイデアを提供してくれているとのこと。「ベンチに塗装したり、シャッターアートを描いてくれたり、多様なアイデアを持ち込んで実行してくれています。昨年は、お店の紹介ポスターを作ってくれました」と小山会長。
今後の豊富について伺うと「緑や花でいっぱいの商店街にしたいです。きれいなだけでなく、緑や花があることで会話が生まれたり、楽しみが増えたりすると思います。勝手に持ち帰ってしまうのは困りますが、お花の世話をしているときに、一輪どうぞなんて会話ができたら素敵ですよね。また、緑やお花に限らず、目線を変えた面白いことができたらいいなと思っています」と力強く答えてくださいました。
