商店街紹介 荒川区 熊野前商店街振興組合

駅とともに発展。歴史ある商店街

駅とともに発展。歴史ある商店街 荒川区 熊野前商店街振興組合

都電荒川線、日暮里・舎人ライナー「熊野前」駅を最寄りとし、約480メートル続く熊野前商店街。「はっぴいもーる熊野前」という愛称で地元民から親しまれています。

1913年(大正2年)、都電荒川線の前身である王子電気軌道「熊野前」駅が誕生。駅周辺には商店が建ち並び、大変な賑わいをみせていましたが、これが現在の商店街につながっています。昭和時代から続く老舗など約80店が軒を連ねており、地域住民にとって唯一無二の存在として発展してきました。 地域と共に商店街を盛り上げる取り組みにも熱心で、東京外国語大学などの学生がサンバを踊りながら商店街を練り歩く「くまのまえカーニバル」、商店街の通路でヨガを楽しむ「ストリートヨガ」などを実施。記念セールや模擬店なども同時開催し、商店街中がお祭りムード一色になります。

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「TVやCMの撮影にも使われる、趣ある下町の商店街です。イベントや利便性の向上につながる新しい試みにも挑戦していきたいと思っています」と今回お話をうかがった石坂渉副理事長。

空き店舗を多目的スペースとして活用。地域活性化の拠点に

空き店舗を多目的スペースとして活用。地域活性化の拠点に 荒川区 熊野前商店街振興組合

そんな中、ここ10年で空き店舗が目立ってきたという問題も抱えています。「経営者の高齢化に加え後継者がいないというのもありますが、テナントを募集しないところや住宅に建て替えてしまうところもあるというのが実情です」と石坂渉副理事長。“空き店舗を使って商店街の活性化や地域の人たちが利活用できることをしたい”と考えていたところ、ご自身のお店の隣が空き店舗に。お店と行き来しやすいのもポイントとなり、都と区より助成金を受けて2015年7月に多目的スペース「熊まねき堂」をオープン。利用時間は11時から18時、持ち込み可の無料休憩所として一般開放しており、お茶(50円)やコーヒー(100円)の自販機、トイレ、テーブルや椅子が備わっています。子連れの若い主婦層や買い物客が一休みできる場所として地域に定着。駄菓子を食べたりゲームをしたりしながら過ごす小学生の姿も見られます。

借り切ってイベントや物販をしたり、棚貸スペースを利用して情報発信をすることも可能。空き状況はホームぺージや店頭にある黒板で確認でき、定期的な利用やリピーターも多くなっています。

商店街で購入したお惣菜を持ち込んでお昼を取る人も目立ち、商店街利用客の促進にも一役買っています。

「熊まねき堂」の外観。ガラス張りで開放感があり中にも入りやすい。貸切りの場合は500円/時間で利用できる。

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お茶やコーヒーの自動販売機の横にある掲示版は、だれでも利用できる情報発信スペース。

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店内右手にある棚貸しスペース「情報発信BOX」は1,000円/月。振興組合員であれば利用料は無料。情報発信だけでなく、販売活動拠点として使っている利用者も。

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店頭にある空き状況が確認できる黒板。隣には石坂渉副理事長が店主をつとめる「レティーいしざか」があり、直接申し込むことも可能。

新規出店や老舗を守る若手経営者の活躍にも期待

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空き店舗が増えている一方で、若い経営者の活躍も見られます。

2015年11月にオープンした「こひきや」は、木のぬくもりが感じられるおしゃれなカフェ。ランチタイムにはうどんや丼ものが提供され、地元の子育て世代からシニア世代まで幅広く愛されているお店です。リピーターが多いのも特徴で「オープン時は赤ちゃんだった子が、歩いたり自分でうどんを食べるようになったり、成長を見届けられるのも地元密着型の商店街にお店を構える醍醐味です」と店主の朝倉さん。IT出身と畑違いながら、「マーケティングの知識や顧客のニーズに応えるという意識が十分生かせる場だと感じています。何より目の前で反応がみられるのが嬉しいです」とのこと。“体にいいから”ではなく“体が食べたいと自然に感じてもらえるものを提供したい”という思いで素材や調味料を選定されているそうです。


【natural cafe こひきや】

住所:荒川区東尾久5-20-15/電話:03-6807-7512/URL:https://www.facebook.com/kohikiya/営業時間:11時30分縲鰀18時(ランチタイム:11時30分縲鰀14時 カフェタイム:14時縲鰀18時※L.O.17時30分)※金・土のみディナータイムあり:18時~21時(L.O.20時30分)/定休日:日・月・祝

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ランチメニューの「ぴり辛&濃厚 こひきや特製豆乳坦々うどん(1,080円※税別)」は、自家製甜麺醤で作った特製味噌と豆乳の出汁がマッチした逸品で、小鉢・香の物・ドリンク付き。

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「米粉のシフォンケーキ」は、卵の力だけで膨らんだふわもち食感が特徴。組み合わせは、フルーツ添え(550円※税別)、プリン(650円※税別)、Wチョコ(650円※税別)から選べる。

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●お店からひとこと
「生産者の思いをしっかりお聞きしてから、調味料などの素材を採用しています。ひじ掛け付きの椅子や落ち着いた照明などで、居心地の良さもご提供しています。手押し車やベビーカーの入店もできるので、お気軽にご来店ください」

【natural cafe こひきや】

住所:荒川区東尾久5-20-15/電話:03-6807-7512/URL:https://www.facebook.com/kohikiya/営業時間:11時30分縲鰀18時(ランチタイム:11時30分縲鰀14時 カフェタイム:14時縲鰀18時※L.O.17時30分 ディナータイム※金・土のみ:18時~21時(L.O 20時30分))/定休日:日・月・祝

1973年創業の老舗フルーツ店「フルーツみかみ」の三代目は、先代の思いである「お客様本位」を引き継ぎながら、商店街活性化の一端を担っています。老朽化した店舗を改装し、2017年10月にリニューアルオープン。陳列棚に傾斜をつけることで商品を見やすくし、選びやすいような工夫を施しました。家族経営店として、兄弟夫婦で切り盛り。「下町なので手ごろな値段で提供することはもちろん、その品質にもこだわっています」と三上さん。学校や病院などにも卸しており、大量仕入れをすることで低価格をキープしています。スーパーで他の買い物を済ませて、フルーツはみかみでというお客様も多いのだそう。学校帰りの子供に声をかけたり、お客さんを名前で呼んだり下町ならではの人情あふれる接客も魅力です。


【フルーツみかみ】

住所:荒川区東尾久5-26-3/電話:03-3893-5608/営業時間:10時30分縲鰀20時30分※季節によって変動あり /定休日:日

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リニューアルした店舗は明るくきれいで、通りからでも店内の商品をチェックできる。その日のおすすめ品を紹介してもらえるなど、対面販売ならではのメリットも。自転車を店頭に置いたまま買い物ができるのも、忙しい主婦には嬉しいポイント。

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●お店からひとこと
「最近は新築マンションなどの増加によって、子育て世代の姿も多くなってきました。古くからのお客様も若い世代の方も入りやすいお店作りを家族で目指しています。商品には自信がありますので、ぜひお立ち寄りください」

【フルーツみかみ】

住所:荒川区東尾久5-26-3/電話:03-3893-5608/営業時間:10時30分縲鰀20時30分※季節によって変動あり /定休日:日

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商店街イベント

ポイントバンバンセール、金土セール、くまのまえカーニバル、ストリートヨガ、イルミネーションの点灯など

入会メリット

「熊まねき堂」内「情報BOX」の使用料無料、イベントへの参加、新規イベントの企画や商店街への提案なども可

商店街情報

  • 商店街名 熊野前商店街振興組合
  • アクセス 都電荒川線、日暮里・舎人ライナー「熊野前」駅より徒歩1分
  • 住所 荒川区東尾久5-17-13(熊野前商店街事務所)
  • TEL 03-3893-0729(熊野前商店街事務所)
  • FAX 03-3893-0729(熊野前商店街事務所)
  • URL http://hottami.web.fc2.com/

※掲載の情報は2018年03月時点のものです。