商店街紹介 小金井市 けやき通り商店会

中央線「武蔵小金井」駅が最寄り。商店と住宅が建ち並ぶ商店街

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東京のベッドタウンとして栄えてきた東京都小金井市。その中心部であるJR中央線「武蔵小金井」駅北口より徒歩約5分のところに『けやき通り商店会』は立地しています。1987年に商店会として活動を始めたそうですが、当時は八百屋や米屋などを含む40~50の商店が地域住民の台所として営業していたのだそうです。
その後、時代の流れや店主の高齢化とともに閉店するお店が増え、商店街の中には住宅や施設が点在するようになりました。このような状況から一時期は会員数が30を切っていたこともあったそうですが、現会長である益田さんのこまめな働きかけで40まで持ち直したとのことです。
今回は『地域のために商店街ができることがあるはず』という信念をもって取り組まれている活動内容について語ってくださいました。

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商店街の風景(上)と商店街内にある『小金井市立本町高齢者在宅サービスセンター』の外観。

今回お話をうかがった、益田智史会長(左)と小金井市立本町高齢者在宅サービスセンターの山極愛郎センター長。「商店会には物販店や飲食店以外に、医院・薬局・サ高住(サービス付き高齢者住宅)なども入っていただいています」と会長。

旧態依然とした組織を変えたいと思い、会長に立候補

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「15年前、けやき通りに『ロックンキッチン あいたい屋』という飲食店をオープンしました。主にステーキなどの鉄板焼きやアルコールなどを提供しています。来たばかりの頃、商店会では地域住民向けのイベントとして、年1回お餅つきをやっていました。いつもはあまり人通りが多くない商店街なのですが、その時は無料でつきたてのお餅が配布されるとあって多くの人で賑わっていたんです。けれど、準備や当日の忙しさによって満足感が得られただけで、イベントが終わったらまたいつも通りの寂しい商店街に戻ってしまうという状況でした。イベントで地域の方々によろこんでいただくことも大切ですが、商店街として何か利益につながるようにしなければ、続けてもあまり意味がないのでは…と考えるようになりました。そこで、この旧態依然とした組織を変えないといけないと思って会長に立候補したんです。でも、まだ来たばかりだし…ということで、最初の2年は副会長を務め3年目で会長になりました。今期で5期目になります。」と、店舗オープンのことや会長になった経緯を教えてくださいました。

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益田会長が経営されている『ロックンキッチン あいたい屋』。看板メニューは、『あいたい屋ステーキ』(アメリカンビーフ)。国産和牛は、『いわて山形村短角牛』のみ取り扱っているそうです。「この牛は飼育にかかわるすべての材料が純国産なんです」とのこと。

アンケートで商店街に福祉的な要素が求められていることを実感。
『みまもりあいアプリ』の普及のために、『けやき通りdeかくれんぼ』というイベントを実施

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「会長になってから、効果的と思われるイベントを企画・実行したんですが、魅力的な企画ほど経費がかかってしまって、続けていくには無理があるなと思いました」と益田会長。
そこで、地域と共存共栄していくには、地域の方々が商店街に何を望んでいるのか把握したほうがいいと考え、買い物客や近隣住民にアンケートを実施することにしたのだそうです。すると、身近で買い物できる環境の充実といったいわゆる物やサービスを提供する商店に求める意見のほか、防災や防犯、高齢者や子どもの見守りなど、安心して暮らせるまちづくりに力を貸して欲しいという意見も多くみられる結果となりました。
「福祉的な要素が上位にきていて正直びっくりしました。希望に応えるには商店会の力だけでは難しいと思ったので、近隣にある福祉施設や地域包括センターなどに声をかけました。そして月1回地域のことについて話し合う『みんなの安心・ささえ愛ネット』を始動することにしたんです」と明かしてくださいました。
『みんなの安心・ささえ愛ネット』では、認知症の人が迷子になったときのために、身体的特徴・ニックネーム・顔写真を登録することで本人を捜索できる『みまもりあいアプリ』の普及にも尽力することになります。
そして、『けやき通りdeかくれんぼ』(東京商店街グランプリ2018優秀賞受賞)というアプリに登録されている6名の人をイベント会場から探し出すという企画を実施。「ゲーム感覚でとらえてもらったようで、約400人が参加してくれました。以降、小金井市主催のお祭りで実施したところ、お祭り後の登録数は3,000人以上になりました」と教えてくださいました。

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『みんなの安心・ささえ愛ネット』をよりよく理解してもらうために、マンガを作成。活動を広く知ってもらうために小金井市の商業者に向けたパンフレットに掲載しています。

それぞれの得意なことを持ち寄って協力しながら、街・商売を元気にしていきたいです

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こうした活動を通し、益田会長は商店会の顔となり、道行く方々とも挨拶を交わす関係になりました。「取り組みを通して、私を知ってくれる人が増えました。特に高齢者の来店数が増えたのは顕著に表れていますね。高齢の方が来店されたときはお米を軟らかめに炊いたり、肉を細かく切って提供したりしています。また、2階は子連れの方でもゆっくりお食事ができる空間にリフォームする予定です。常にお客様目線でベストなサービスを提供していきたいと思っています。
新たな取り組みとしては、畑で農作物を育てているということでしょうか。近隣にある約1,000坪の畑を利用していいということで、『援農のボランティア』として小金井市立本町高齢者在宅サービスセンターの山極センター長や私がリーダー的な存在となって活動しています。在宅センターや小金井教会幼稚園の方々などと一緒に畑を耕しているんです。農作物の成長具合や収穫量などが共通の話題となって、ますますコミュニティーの和が広がったように感じています。街が元気になれば商売も元気になると思います。それぞれの得意なことを持ち寄って協力しながら関係性を継続していきたいですね」と力強く語ってくださいました。

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畑では、キュウリ、トマト、レタス、ジャガイモなどを育てているとのこと。今年の7月には、自然を感じながら遊べるイベント『小金井まちあそび』が開催されたのだそうです。

【主催】まちのカルチャーカフェ・プロジェクト
【共催】小金井市観光まちおこし協会
【協力】東京学芸大学、東京学芸大学図書館カフェ note cafe、東京農工大学
【後援】小金井市

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商店街イベント

けやき通り商店会 歳末謝恩福引大会など

入会メリット

各種イベントへの参加など

商店街情報

  • 商店街名 けやき通り商店会
  • アクセス JR中央線「武蔵小金井」駅北口より徒歩約5分
  • 住所 小金井市本町2-9-11
  • TEL 042-384-7069 (ロックンキッチン あいたい屋 )
  • FAX 042-384-7069 (ロックンキッチン あいたい屋)
  • URL https://ja-jp.facebook.com/
    keyakitoorisyoutennkai/

※掲載の情報は2019年8月時点のものです。